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2014年1月20日月曜日

全日本選手権3連覇・中村大輔が1月26日開催『第5回東京柔術オープントーナメント』出場

本日1月20日まで最終締め切りとなっているJBJJF主催『第5回東京柔術オープントーナメント』。エントリー選手の一番注目なのは、昨年の世界柔術以来の復帰戦に挑む、中村大輔選手(GRABAKA柔術クラブ)に他なりません。しかし、今回中村選手は主戦場としていたアダルトではなくマスター、階級も1つ上げています。その理由を中村選手本人に直撃しました。

--まず昨年6月の世界柔術選手権以降、しばらく試合から遠ざかった理由は?
中村大輔選手(以下、中村) 一度燃え尽きたのが大きいです。自分が出来る範囲内で最大限練習し、世界柔術に挑みましたが、一回戦でマリオ・ヘイスに破れました。その当時の練習をもう一度やるのは心身共に厳しい。練習方法の改善を含め、一度考える時間が欲しくて、試合には出ていませんでした。

--では、今回の東京オープン出場は練習方法の改善が出来たから?
中村 いえ、まだ模索中ですね。今回試合に出るのは、やはり自分が教えるGRABAKA柔術クラブの生徒達の戦う姿を観て触発されたし、生徒たちに自分の戦っている姿を見せたい、という思いが一番ですね。ただ自身の練習では、以前程自ら追い込む事は減りました。少し視野を拡げ、これまで練習してこなかった選手たちと合同練習したり。例えばCARPE DIEMで同ジム所属の岩崎正寛君、ロータス世田谷の八隅孝平さん達と練習したり。GRABAKAの若い総合選手の寝技技術の面倒見たり。自分も練習しながら、少し後進育成を試していますね。

--後進育成として、中村選手が注目する“才能あるな”と思う若手選手はいますか?
中村 先程言ったCARPE DIEM岩崎君は、ポテンシャルで言えば自分より全然上の選手だと思います。体の強さとか、なかなか得られるものではない。今でも日本のトップ選手の一人ではあるけども、技術を磨けば簡単に自分の事は抜くと思います。あと“才能面”で感じるのは、京都GROUND COREの世羅智茂君、ネクサセンスの嶋田裕太君かな、と。

--嶋田選手、世羅選手は確かに評価が高いですよね。
中村 あと柔術に取り組む姿勢で言えば、普段ジムの垣根を越えて一緒に練習している山田秀之、鍵山士門(共にデラヒーバジャパン)、嶋田君は良い意味で“柔術バカ”。バカ正直に柔術に人生を賭け努力できることも才能。もちろん俺と同じジムの大塚博明(GRABAKA柔術クラブ)、澤田伸大君(トライフォース柔術アカデミー)も真摯に柔術に挑んでいる。今名前挙げた選手は俺の練習仲間だけど、他にも柔術バカはいっぱいいるし、そういう人間が結果勝つと思います。彼ら若い世代が、今後の日本の柔術界を引っ張っていって欲しいし、引っ張らなければならないと思います。

--今回東京オープンでは“マスターカテゴリー”ですが、アダルトからは引退?
中村 引退は…しない、いや自分の中で正直迷っている部分ではあります。柔術のアダルト黒帯カテゴリーは、真剣に柔術に取り組んでいる人間が出るべき場所だと思っています。今が真剣ではない、とは言いませんが、現在の練習のスタンスで試合に出るならば、マスターかな、と。

--今後、中村選手の試合出場が増えるのでしょうか?
中村 来月も杉江アマゾン大輔さんに誘われ、名大対抗戦に出ます。

--高専柔道ルールの対抗戦ですよね?
中村 ですね。ポイントではなく、時間切れは引き分け。去年も出させて頂き、引き分けを狙っている相手から一本取るのは非常に難しい。僕も去年引き分けで、結果柔術選抜が負けました。今年はオールスターメンバーで小室さん、アマゾンさん、入来さん、細川君、植松さんら錚々たるメンバーですね。

--柔術家は金払って観戦したくなる面々ですね。
中村 あと俺自身はJBJJFのマスター&シニア選手権にも出る予定です。やっぱり日本の柔術環境やルールを整備してくれた連盟の功績は凄いと思うし、権威があるので、僕はもっと出たほうがいいと思うんですよ。その方が柔術界は盛り上がると思いますし。ひとまずは東京オープンです。階級に相手がいなかったらアブソでもいいので戦いたいですね。

そんな中村選手が出場するJBJJF主催『第5回東京柔術オープントーナメント』、ADCC JAPAN主催『ADCC JAPAN2014 EAST OPEN』の申し込み方法は以下から。

第5回東京柔術オープントーナメント
JBJJF会員一般(白帯のみ)



1/16(木)~1/20(月) 5000円 6000円
※詳しい登録方法は以下
現段階の注目エントリー選手
全日本選手権3連覇の中村大輔選手(GRABAKA柔術クラブ)
茶帯強豪の鍵山士門選手(デラヒーバジャパン)
紫帯では栗原良生(トライフォース柔術アカデミー)、森直人(修斗ジムroots)

ADCC JAPAN2014 EAST OPEN
オフィシャルアカデミー一般



1/16(木)~1/20(月) 5000円 5500円
※詳しい登録方法は以下
現段階の注目エントリー選手
パンクラスファイター・鈴木慎吾選手(ALLIANCE)
ADCCアジアトライアルにも出場の中村憲輔選手(和術慧舟會AKZA)