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2014年1月4日土曜日

アンゴラ柔術は世界を席巻するのか

世界の柔術事情について一つ、今回はアフリカ南西部のアンゴラ共和。この国出身の柔術家と言えば、96年のパンアメリカン柔術選手権、97年の世界柔術選手権を制し、日本の修斗の舞台にも上がった“ジョオン・ホーキ”がいましたが、現状はどうなのでしょうか? 先週、ルアンダで行われたというアンゴラナショナル選手権の動画がyoutubeにアップされました。
収録されている試合は白、青が中心。身体能力の高さが一目で解る躍動的な動きは勿論ながら、
動きの数々がとても白帯とは思えぬ技術の高さ……。以下は2年前の大会映像。
この2年前から柔術レベルが相当進化している印象あり。アンゴラに柔術道場がもっと増えたら、これは大変なことになるかもしれませんねぇ……。

最後はアンゴラの帯叩きの映像。2009年のものですが、浦島太郎の亀ばりに、丸まった少年(?)を思いっきり叩いてます。世界は広い、世界の柔術、面白いですね。
 

2014年1月3日金曜日

本日深夜放送、「INOKI BOM-BA-YE 2013」

昨年唯一行われた大規模大晦日興行「INOKI BOM-BA-YE 2013」。柔術家、格闘技好きの方は結果はもちろんご存知のことでしょう! 柔術関連で言えば、青木真也選手に、北岡悟選手ですが……。

第6試合 【IGF MMAルールマッチ】
○青木 真也
1R 0分49秒 [ 三角絞め ] 
×TOSHI

第3試合 【IGF MMAルールマッチ】
×北岡悟
2R 0分19秒  [ KO ]
○ラマザン・エセンバエフ

という結果になりました。映像をみたい!という方は、本日深夜25:40~フジテレビで放送されます!
ただし、放送時間はたったの1時間なので、青木&北岡の試合は放送されるのか? 注目です。

放送局: フジテレビジョン
番組名: INOKI BOM-BA-YE2013
放送日時: 
  2014年1月3日(金)25:40~26:40 (1月4日(土) 午前1:40~午前2:40)
総合司会:関根勤 / ゲスト:菜々緒 / レポーター:ハリー杉山
http://www.igf.jp/event/inoki-bom-ba-ye-2013/

2014年1月2日木曜日

中井祐樹が選ぶ!『2013年柔術ベスト試合』その2

2014年、あけましておめでとうございます。本年もBJJPLUSを宜しくお願い致します。早速、新年第一回目の記事は前日に続き、パラエストラ代表、日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹先生による「2013年、中井祐樹が観た柔術試合BEST3」の“その2”です。



中井祐樹が選ぶ2013年ベスト試合その3
JBJJF主催『東京柔術オープン』高橋昌嗣vsエヴァン・ドネリー
ラスト三つ目は昨年11月の東京柔術オープンでの高橋昌嗣vsエヴァン・ドネリーを挙げたいと思います。紫帯のオープンクラスでしたがクォリティは非常に高く、日本BJJが変わらず良いレベルを保っていることを実感した試合でしたね。
 (BJJ PLUSの試合解説:トライフォース柔術アカデミーの同門対決。高橋選手はドネリー選手を柔術に誘った立場だそうで、絶対負けられない一戦。きちっと先輩の実力をみせ試合序盤に高橋選手がパス、ニーオンでポイントを重ねます。ドネリー選手も先輩超えを果たすため、下から足をすくい片足タックルを狙いますが、がぶられ高橋選手はサイドへ。結果、ポイント8-0で高橋選手が勝利!)
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中井祐樹が選ぶ2013年ベスト試合、惜しくも選外試合
他にも、DUMAUジャパンオープンでの櫻井健vsチーゾム・オーロや、柔術ファイターズ8での佐久間健太vs上田直毅はかなり面白かったですね。グラウンドインパクトでの世羅智茂選手や岡本裕士選手、全日本柔術での加藤丈晴選手の後ろ三角絞めも印象深いです。他にも沢山ありましたが挙げていくとキリがありませんね。


日本は柔術を楽しむ環境はかなり良いと思います。その上で来年以降は例えば佐々幸範のように国際舞台でもふてぶてしく存在感を示す、超弩級の日本人選手や日本在住選手の登場に期待したいですね。

以上

2014年1月1日水曜日

新年のご挨拶

2014年元旦、明けましておめでとう御座います。昨年10月1日に産声をあげたBJJPLUSをご覧戴き、誠に有難うございます。まだまだ柔術情報サイトとしては“白帯”ですので、皆様のご支援ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

また、『BJJ PLUS』では記事制作にご協力頂ける柔術団体、柔術アカデミー、柔術家、また当サイトへの広告掲載、記事の配信等を随時募集しております。

・大会開催情報(草大会でも可)
・セミナー開催情報
・柔術DVD発売情報
・柔術衣発売情報

等も募集しております。

お気軽に以下メールアドレスへお問い合わせ下さい。
BJJ PLUSへのお問い合せは
bjjplus2013@gmail.com

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本年もBJJPLUSを宜しくお願い致します。 BJJPLUS一同

2013年12月31日火曜日

中井祐樹が選ぶ!『2013年柔術ベスト試合』その1

2013年の10月1日に誕生した弊サイト『BJJ PLUS』、無事に年をまたげることになりました。来年も何卒宜しくお願い致します。さて、今年最後の締めくくりは、アジアオープン5連覇のパラエストラ代表、日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹先生による「2013年、中井祐樹が観た柔術試合BEST3」を挙げて頂きました! 31日、2014年1日と2回に別けて、紹介します。

以下、中井先生の全文です。

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ベストバウトはやはり、日本にメダルをもたらした世界柔術選手権でのアリ・ファリアスvs佐々幸範、もしくは佐々幸範vsサムエル・ブラガを挙げたいところですが。映像のみで実際目の当たりにしていないということで残念ながら選外でしょうか。では、実際見た試合から2013年ベスト3を選出してみたいと思います。私の試合、ではありませんよ(笑)。


中井祐樹が選ぶ2013年ベスト試合その1
 JBJJF主催『全日本選手権』白木大輔vs細川顕
まず一つ目は、全日本柔術選手権での白木アマゾン大輔vs細川顕が印象に残っています。元同門ということで、ある種の切なさもあったでしょうが、ベテラン白木選手がキッチリと仕留めた、衝撃的結末でした。
kuro (174)
kuro (175)
kuro (176)
kuro (177)
kuro (178)
kuro (180)
(BJJ PLUSの試合解説:白木選手は上から潰しながらハーフガード状態から足を一気に引き抜きパスに成功。サイドからマウントに流れて、そのまま絞めを狙うが細川選手も意地で決めさせない。しかし白木選手は攻撃の手を緩めず、そのまま腕十字の体勢へ。細川選手はエスケープを試みるも、しっかりロックされてしまい5分56秒、腕十字で一本)

       中井祐樹が選ぶ2013年ベスト試合その2
IBJJF主催『アジアオープン』チャールズ・ガスパーvs細川顕
続いて二つ目は、アジアオープンでのチャールズ・ガスパーvs細川顕でしょうか。あ、細川選手が続いてしまいましたね。二人が示し合わせたかのように重い階級にエントリーして実現、両者の意地が交錯した好勝負でした。
 (BJJ PLUSの試合解説:本来はライト級の両選手がスーパーヘビー級ワンマッチで対戦。タックルでテイクダウンし先制したのは細川選手。しかし、中盤からチャールズ選手の猛攻で2度スイープを決めて逆転勝利し、喜びを爆発させた)

以上、明日に続く

2013年12月30日月曜日

年末ゆっくり観たい柔術動画3本

『キーナン・コーネリアスの鉄壁ガード分析動画!』
柔術関連の動画2本ご紹介。まずは現在来日中で旋風を巻き起こす“ミヤオ”の永遠のライバルであるキーナン・コーネリアスのガードについての分析動画です。
柔術インストラクターの方が、キーナンの試合動画を使い、彼の動きの何処か凄いのか、どう動いているのかを細かく解説しています。相手が中腰の時、相手が膝立ちの時、キーナンのガードワークがよく解ります。
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『あのライアン・ホールのレスリング試合動画!』

難攻不落のインヴァーテッドガードでお馴染みのライアン・ホールが、南カリフォルニアで行われたレスリング大会に出場した時の動画です。片足タックルを取られるも柔軟な関節もあり逃れ、最後には柔らかい動きでバックを取りかけています。柔術の動きが完全にレスリングにもフィットさせているのは、さすがです。
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おまけ『映画、ドラマ内における女性出演者の柔術的アクションシーンまとめ!』

2013年12月29日日曜日

白帯・青帯の指導力に定評あり!【DRAGON'S DEN澤田真琴代表インタビュー】その2

昨日の続きで、2013全日本選手権を単体のアカデミーながら団体優勝を成し遂げた埼玉県川越市『DRAGON'S DEN』澤田真琴代表のインタビューその2です。スパーリング10分が基本の同ジムの強さの秘密について迫ります!

--青帯に昇帯間もない選手も実績を残している印象があります。皆さんの練習量はかなり多いのでしょうか?
澤田真琴代表(以下、澤田) 毎日くる人もいますが、大体が週3~4回が平均です。ですが、週1回でも結果を残す人もいま す。 練習は量も必要ですが、やっぱり効率と集中力が一番重要。 足りないなと思う時は背中を押すことはありますが、強度は個々に任せてます。毎日朝(午前11~)と夜に練習の出来る環境なので、皆さんが来やすいのでしょう。自分が無理なときでも誰かしら道場を開けてもらっているのが大きいと思います。

--“選手全員黒帯に”、という理由でスパーリング時間は10分と聞きました。白帯選手がいきな り10分は相当大変だと思いますし、精神的に折れたりしないのでしょうか?
澤田 10分のスパーリングを大変と思うのは、他道場で柔術していた人、または他格闘技で5分のスパーリングを経験してきた人だけだと思います。 “10分が長いということは、その分だけチャンスが長い間ある”ということと考えて貰っています。

--なるほど。
澤田 例えば1本のスパーリングで、「スイープを1回決め てください」と言ったとします。1回のスイープを決めるのに、黒帯時間は10分あるのに白帯は5分で決めなければいけません。つまり1つのスイープを完成させるために、白帯はより短い時間で準備しなければなりません。なので、昇帯するにつれて、楽になると説明しています。 またフィジカルやテクニックで劣る日本人が外国人選手に勝つために必要なのは、気持ちの強さだと思います。気持ちの強さを養うために、それを出すために必要なのが“スタミナで折れない心”です。 いくらフィジカルやテクニックが強くても、スタミナと折れない心がなければ自分より強い人には勝てないと思いま す。 うちの道場は柔術を単に楽しむというよりは、試 合に向けて一生懸命頑張って練習して勝って楽 しむ、負けて悔しがるというのが全体方針で す。なので10分程度のスパーリングで気持ちが折れる人はほとんどいません。

--例えば10分間スパーリングで初心者の白帯×格上帯の選手が組んだ場合、練習にならない、 と避けることはありませんか?
澤田 格上帯が白帯と組んで、練習にならないという事がありませんし、そういう人のいない環境を作ってきました。 正直、白帯だから練習にならない……って何様のつもりだ!と思います。 茶帯だから、黒帯だから偉くなった気でいる選手がいますが、そういうのは好きじゃないですし、ウチの道場にはいて欲しくないです。練習相手が例え弱くても、女子選手でも、やり方次第で幾らでも学ぶことはあります。白帯とは練習にならない……とか言う人間が、自分自身の工夫が欠如しているからであり、自分の無能さを人のせいにしているだけです。 ですが、色帯の人たちには相手のレベルに合わせたスパーリングをするようには言っています。 スパーリングでは自分自身をコントロールし、誰が相手でも圧倒してもされてもいけない。「常にアドバンテージ一つ差くらいで勝つスパーリングが出来るようにしろ」と言ってますし、なってもらいたいと思っています。

--女子選手も多いですが、女子を指導するときに気をつけている点はありますか?
澤田 特にありません。女子だから特別扱いしたら、むしろ拒否されると思います。男女関係なく駄目 なところは駄目とはっきり言うようにしてます。

--今年の道場内ランキングは女子の竹下栞選手が航空券を獲得したそうですが、世界戦で澤田さんはどのようなアドバイスをなさいますか?
澤田 外国人と試合するとき、一番注意せねばならないのは“際の巧さ、ズルさ”。 彼らは勝つためには死に物狂いで何でもしてくる。こちらがいい人になる必要はないということです。 あと自分もそうだったんですが、世界柔術の雰囲気は異常です。 普段は緊張しない自分でさえ、正直ビビりました。 竹下栞は今年も出場したのですが、会場の雰囲気に飲まれ初戦敗退でした。 緊張するなといっても仕方ないので、こればかりは慣れるしかないと思います。 また来年の竹下栞に、今から楽しみです。

以上
小柄ながら得意の柔道でテイクダウン、絞めを得意とする竹下栞選手。

■埼玉県川越市『DRAGON'S DEN』
http://www.dragonsden.jp