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2016年9月17日土曜日

IBJJFルールディレクター アルバロ・マンスール インタビュー



2006年から8回にわたりルールセミナーを開催され、今年もアジア柔術選手権のルールディレクターとして来日されたIBJJF審判部長のアルバロマンスール先生へのインタビューを桑原幸一先生(日本ブラジリアン柔術連盟理事、グラスコ柔術アカデミー代表)よりご寄稿頂きましたのでご紹介させていただきます。是非ご一読下さい!
                                    


皆様こんにちは、日本ブラジリアン柔術連盟理事の桑原です。

今回は2006年から8回にわたりルールセミナーを開催し、アジア大会においてルールディレクターを務めたアルバロマンスール先生へインタビューを行いました。


―まずアルバロ先生の経歴をお教えください。

まず柔術歴ですが、6歳から柔術を始めて今が51歳になるので柔術歴は45年となります。

―45年はすごいですね~、私の倍以上です!

そして23歳で黒帯を取得し、現在は黒帯6段です。

叔父であるフランシスコマンスール氏(柔術赤帯9段)に誘われて始めたのが柔術を始めたきっかけで、黒帯取得までKIOTO柔術に在籍、その後は吾人の道場を立ち上げ現在に至ります。

連盟の役職としてはルールディレクターなります。最初はリオ州の柔術連盟で仕事をしていて、その後CBJJ(ブラジル柔術連盟)のレフリーとなりました。

その後は道衣などの不正を正すチェッカーの責任者となり、その実績を当時のルールディレクターに買われてディレクター補佐、その後前任者の退任とともにルールディレクターに昇格致しました。

正式な日時は覚えていないのですが、2006年のアジア選手権時にはすでに今の任にいましたので、すでに十年以上ルールディレクターを務めています。

―ありがとうございます、では次に今回行われましたIBJJFルールセミナーの意味について教えてください。

いくつかあると思いますが、まず一つは指導される先生方が試合に参加される生徒の皆様により良い指導が出来るための場所というのが第一です。

次は選手もルールをより深く理解する事で、試合を有利に運んだり多彩な戦術を組めたりする事が出来ます。

そして選手や指導者以外の方々もルールを知る事によって、大会に関わる全ての方々がルールを把握できれば、トラブルを回避し大会を円滑に進める事が出来ると思います。

そのためのルールセミナーだと考えています。


―確かに選手や指導者、観客や関係者全ての方々がルールを把握していれば、共通でものを見る事が出来ますね。ちなみにIBJJFルールセミナーは柔術をされていない方でも受講できますし、どこかの道場やジムに所属されていなくても参加できます。ご興味ある方は是非お問い合わせくださいね。

―では最後に、アジア選手権という事で開催国である日本、またアジアの柔術愛好家の皆様にメッセージをお願い致します。

現在柔術をやられている方、またこれから柔術を始めようとされている方に向けてお話いたします。

柔術はコンタクト(接触)が多く近いスポーツです。だからこそ本当の意味での友人や仲間が出来やすいと思います。

練習仲間だけでなく、柔術界全体に本当の友人や仲間が出来る事は素晴らしい事だと考えています。

私は柔術の中で育ってきて、本当の友人や仲間を沢山見つける事が出来ました。なので

今現在柔術をやられている方にはそのまま続けて頂き、大切な仲間とともに素晴らしい時間を過ごしてほしい。これから始めようと考えている方は柔術という素晴らしいスポーツを経験しながら良い友人を沢山作ってほしいと思います。

また柔術は通常の練習の中で危険な状態から脱する練習をしたり、予想もつかない危ない経験をしたりする事により、自分をコントロールする術を学ぶ事が出来ます。

ブラジルでは、柔術は人生を救ってくれるものとして表現される事が多く、やもすればもっと良くない人生を送ったかもしれなかった方が、柔術と出会った事によりそこから救われたりより良い人生を歩む事ができるとされています。

そんな素晴らしい柔術を沢山の方に親しんで頂けたら嬉しいですね。

-終-



個人的に柔術は人生を救ってくれる。というフレーズがものすごく響きましたね。良いメッセージをありがとうございました!

これからもルールセミナーにルールディレクターの職務、頑張ってください、また通訳をしてくれた同じく理事の滝川先生もありがとうございました!

桑原 幸一
                                    

桑原先生、貴重なレポートありがとうございました!

アルバロマンスール先生による今年のルールミーティングの模様はコチラから
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