JBJJFランキング2014の概要が発表されていますが、実は優勝者に副賞の“世界柔術行きのチケットが廃止”されているのを皆様はご存知でしょうか?
簡単に説明しますと、2014年度年間ランキングでアダルト黒帯1~10位、アダルト茶帯1~5位、アダルト紫帯1~5位の選手は翌年2015年度のJBJJF主催大会の参加費が免除、すなわち全大会無料!! という事です。じゃあ全日本もマスシニも!?一体何処までが無料なのか、JBJJF事務局長の浜島邦明さんが解答して下さいました。
--まず、このような大会参加費が免除になる新ランキング制度を始めた理由とは。
「JBJJF主催大会に、より多くの選手が、より強い選手が参加して頂き、他の選手たちと切磋琢磨して日本の柔術界のレベルを少しでも上がれば、というJBJJF原点の思いからです」
--黒帯10名、茶帯5名、紫帯5名とは、かなりの人数が無料ですが……正直そんなことして採算は大丈夫なのでしょうか?
「紫、茶帯選手は見え始めている“黒”を目指し積極的に試合参加なさいますが、黒帯になると“指導者側”の立場になる方も多く、気軽に試合出場できない現状があると思います。先程も言いましたが、やはり黒帯選手のレベル向上は不可欠だと思いますので、もっと黒帯選手に出てもらい、大会を盛り上げて欲しいという思いはあります。紫、茶帯の皆様にもこの制度でさらにステップアップしてもらい、より高いステージで活躍して欲しい思いもあり5位まで免除にさせて頂きました。採算は……大変な部分はありますが(笑)」
--例えば2013年ランキングでは一つのワンマッチ優勝だけでランキング入りした黒帯選手がいますが、そういう方も無料ですか?
「はい、そうです。例えば全日本選手権しか出場せずとも、優勝して9ポイントを得てランキング入りしていたら、翌年の参加費は免除になります」
--それがビッグイベント「全日本選手権」でも無料ですか?
「はい、そうです。ただ、アジアオープンはIBJJF主催大会なので、別になります」
--ランキング入賞者が、例えば“マスターやシニアクラス”に出場しても参加費免除なのでしょうか?
「はい、マスターやシニアカテゴリーで出場する時も免除です。全日本マスター&シニア選手権もです」
以上。
DUMAU大会でも過去に黒帯免除がありましたが、ランキング入賞者限定ながら日本ブラジリアン柔術連盟も免除制度をやるのは面白いですね。単純計算で大大会を一発優勝しておけば、翌年無料になる確率はかなり高いです。ただポイント制はアダルト限定の事とのこと。試合意識の高い柔術家にとっては素晴らしい制度なんじゃじゃないでしょうか。
■JBJJF