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2013年9月28日土曜日

ヒカルド・デラーヒーバ引退試合 IF-PROJECT主催『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』


記念すべき第一回目の記事は、9月21日に新宿フェイスにて行われたプロ柔術興行、IF-PROJECT主催『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』から、メインイベントであるヒカルド・デラヒーバ(デラヒーバ柔術)引退試合をお届けします。

介錯人となったのは日本柔術界を作り上げたレジェンド柔術家、中井祐樹(パラエストラ東京)。このスペシャルマッチは試合時間20分、さらにポイントなしという特別ルールで行われました。両選手は実は9年前の『GI-05』で対戦済み。その時は中井選手がアキレス腱固めからリバーサルに成功して、ポイント2-0で勝利。しかし試合後に中井選手は「恐くて、何もできませんでした。これは勝ちではない」と語るほどで、本当にギリギリの超接戦。さて、2回目の対戦は?

先に中井選手がプロ修斗現役時代の入場テーマ曲「ヘルタースケルター」で登場。

ゆったりした歩き方にオーラが滲み出るデラヒーバ選手。駆け付けた大応援団も、この時ばかりは静かに見守る。

そして試合開始。組手争いからスグにデラヒーバ選手が引き込み得意のガードへ。

中井選手は両足を寝かさず踏ん張りを効かせ、スイープ狙いに耐える。一方のデラヒーバ選手も手や足の位置を細かく移動させ、チャンスを覗う。この緊迫した攻防が実に5分ほど続く。

そしてスパイダーガードから右に振り見事にスイープ一閃! 

見事スイープに成功。会場のボルテージは一気に大爆発。大応援団は「デラヒーバ!デラヒーバ!」の大コール。

その後もハーフガードの攻防が続き、互いに一本を狙い続ける。中井選手はラペラチョークを狙うが逃れられ、そのままタイムアップ!

大熱戦のデラヒーバ引退試合は引き分けに終わりました。試合後は互いに検討を讃え合い、デラヒーバ先生の瞳には涙が……。

(写真提供:IF-PROJECT)





2013年9月27日金曜日

佐々木憂流迦vs植松直哉! IF-PROJECT主催『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』


『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』のセミファイナルでは、修斗環太平洋フェザー級であり、先のADCCアジアトライアルを制し日本代表になった佐々木憂流迦(WK SURUGA)が登場。相手はブラジリアン柔術黒帯弐段で日本屈指のグラップラーである極人・植松直哉(ネクサセンス)。この試合は特別ルールとして前半4分ポイントあり、後半4分ポイント無しの、言わば“逆ADCC”ルール。佐々木選手の高速タックルか、植松選手の極めの強さか。試合はこの日一番と言える大声援が飛び交っていました。

“正装”な柔術衣で登場する植松選手。

リングネームの憂流迦はサンスクリット語で天狗を意味。修斗でお馴染みの格好で入場。

両者ともにマット上を周り様子をみる。佐々木選手のセコンドからは「相手のエンジンがかかる前にスピードでいけ!」の指示。その令に合わせるように佐々木選手がタックルで2ポイント先制!!

しかし、植松選手はタックルに合わせて腕を狙いに! 逃れようと正面に戻ろうとした佐々木選手だが、植松選手は頭を両足で挟んでスイープで同点に!!

だが佐々木選手のそのまま下から腕十字!! めまぐるしく入れ替わるノーギらしい攻防に会場はヒートアップ!

そしてポイント制が終わる4分間際に、再度佐々木選手がタックルを決めてポイント4-2で後半戦突入。

 観客席にいた植松選手のお子さんからは「パパ頑張って!」の応援の声。最後の残り1秒までフロントチョーク、アームロック、足関節と攻め続ける! しかし、寸でのところで佐々木選手も決めさせずタイムアップ!!

ポイント4-2で佐々木選手が逃げ切り勝利。ADCCの徹選手に続き、またも大ベテランを得意の高速タックルで破りました。

試合後の勝利者インタビュー、佐々木憂流迦選手。
「対植松選手のオファーが来た時は正直怖かったです。ただ、このタイミングで戦われなければ、二度と交わることはないと思うので、お受けしました。戦ってみて本当に強くて、本当に勉強になりました。こういうプロのグラップリングの興行がなかなかなくって、こんなに多くの人が観客の皆さんが集まってくれて、戦っていて楽しかったです。10月にADCC世界選手権があり、日本代表の一人一人が全員優勝目指して戦うんで、日本人が外国人に負けてねーぞ!というところを見せてきます。応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

(写真提供:IF-PROJECT)

2013年9月26日木曜日

杉江アマゾン大輔VS柿澤剛之 IF-PROJECT主催『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』

連日お届けする『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』。第8試合では柔術界大注目の一戦が実現。柔術復帰から術復帰から僅か10ヶ月で、先のJJFJ主催・全日本ブラジリアン柔術選手権で階級別・無差別の2冠に輝いた杉江アマゾン大輔こと白木大輔選手(SAD)。 対するは、ADCCブラジル予選優勝者のブルーノ・フラザットと肉薄した試合を行うなど、世界クラスの柔術家・柿澤剛之選手(PUREBRED大宮)! 黒帯ライト級契約で、試合時間は僅か6分。全く予想できぬ試合の結果は?

 ステップを踏むように軽やかに入場する柿澤選手に対し、一歩一歩確認するかのように入場する杉江選手。

距離を取り立ち技を避ける柿澤選手に、杉江選手は序盤から何度もタックルを仕掛けるも不発。


そして柿澤選手がタックルに合わせてバックに回ろうとした瞬間、アマゾン選手が腰をあげて跳腰のように投げる!! 2ポイント先制!!

リードした杉江選手は、いつも通り上から潰して躙り上がるパスを試みるも、そこは難攻不落のガードワークが評判の柿澤選手。杉江選手が立ち上がればデラヒーバガード、座ればスパイダーガードでコントロール。

この2ポイント差のまま試合終盤になり、一発逆転を狙う柿澤選手だが、今度はアマゾン選手が上からしっかり固めてタイムアップ! ベテラン同士の一戦は、アマゾン選手に軍配が上がった。

(写真提供:IF-PROJECT)

2013年9月25日水曜日

羽田徹ィ郎VS松本義彦 IF-PROJECT主催『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』

『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』第7試合ではグラップリングの猛者が激突。
“徹肌ィ郎”から改名した“羽田 徹ィ郎(はだ てついろう)選手”に対するは、日本人初の黒帯パン選手権覇者で、過去にグラップリングマッチで佐藤ルミナを下した松本義彦選手(GRABAKA柔術クラブ)。松本選手はブランク明けとなる今年は、世界柔術に挑戦するなど完全に現役復帰。ただグラップリングでは何処まで戦えるのか注目。この試合もADCC特別ルールで、前半4分はポイントあり、後半ポイント無しの試合時間8分で行われました。

羽田選手お馴染みの入場。今回はスーパーマン!?かと思いきや胸元に「す」の文字。ドクタースランプアラレちゃんの梅干し食べてスッパマンのようです。試合でもいつもの肌色ラッシュガードではなく、このまま。“肌色”は捨てた、という事かもしれません。

試合は四つ組から始まり、すぐさま羽田選手が得意の小内巻込でテイクダウンを仕掛けます。寸でのところで松本選手は防ぎますが、バックに回られ足を四の字ロック。

このまましばし膠着した後、松本選手が徐々に腰をズラし、足で丁寧に羽田選手のロックを解きリバーサルに成功します。

体格に勝る松本選手は、上半身をしっかり潰しサイドにパスガード。ポイント5-3で逆転! このまま4分が経過し、ノーポイントルールに移行します。

 松本選手はバックに周り、お返しとばかりにしっかり足を四の字ロック。羽田選手はなんとか逃れようと試みるが、それでも松本選手は状態をキープ。

僅かな残り時間で松本選手はフェイスロックを仕掛けますが、ここでタイムアップ。ポイント5-3で松本選手が勝利しました。


(写真提供:IF-PROJECT)

2013年9月23日月曜日

『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』の“アフターパーティー”に潜入!

デラヒーバカップの後は、これまでデラヒーバ先生によるセミナーが行われていましたが、今回は何と『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』の“アフターパーティー”に! BJJ PLUSでは特別にこのパーティーの様子を撮影させて頂きました。
会場は光ヶ丘ドームのすぐ隣の『ホテルカデンツァ光が丘』。昨晩の対戦相手の中井祐樹先生は勿論、デラヒーバ本部&ジャパンの皆さんが駆け付けています。

中井先生、デラヒーバジャパンを代表して黒帯・山田秀之選手、茶帯・鍵山士門選手がデラヒーバ先生に向けて労いの挨拶。

     
そして最後にパーティーを締め括る、デラヒーバ先生の引退挨拶。 「ブラジルでは試合せず、日本で引退」という真実を語っております。貴重な映像ですね。