『Professional JIU-JITSU Ground Impact REVIVAL』のセミファイナルでは、修斗環太平洋フェザー級であり、先のADCCアジアトライアルを制し日本代表になった佐々木憂流迦(WK SURUGA)が登場。相手はブラジリアン柔術黒帯弐段で日本屈指のグラップラーである極人・植松直哉(ネクサセンス)。この試合は特別ルールとして前半4分ポイントあり、後半4分ポイント無しの、言わば“逆ADCC”ルール。佐々木選手の高速タックルか、植松選手の極めの強さか。試合はこの日一番と言える大声援が飛び交っていました。
“正装”な柔術衣で登場する植松選手。
リングネームの憂流迦はサンスクリット語で天狗を意味。修斗でお馴染みの格好で入場。
両者ともにマット上を周り様子をみる。佐々木選手のセコンドからは「相手のエンジンがかかる前にスピードでいけ!」の指示。その令に合わせるように佐々木選手がタックルで2ポイント先制!!
しかし、植松選手はタックルに合わせて腕を狙いに! 逃れようと正面に戻ろうとした佐々木選手だが、植松選手は頭を両足で挟んでスイープで同点に!!
だが佐々木選手のそのまま下から腕十字!! めまぐるしく入れ替わるノーギらしい攻防に会場はヒートアップ!
そしてポイント制が終わる4分間際に、再度佐々木選手がタックルを決めてポイント4-2で後半戦突入。
観客席にいた植松選手のお子さんからは「パパ頑張って!」の応援の声。最後の残り1秒までフロントチョーク、アームロック、足関節と攻め続ける! しかし、寸でのところで佐々木選手も決めさせずタイムアップ!!
ポイント4-2で佐々木選手が逃げ切り勝利。ADCCの徹選手に続き、またも大ベテランを得意の高速タックルで破りました。
試合後の勝利者インタビュー、佐々木憂流迦選手。
「対植松選手のオファーが来た時は正直怖かったです。ただ、このタイミングで戦われなければ、二度と交わることはないと思うので、お受けしました。戦ってみて本当に強くて、本当に勉強になりました。こういうプロのグラップリングの興行がなかなかなくって、こんなに多くの人が観客の皆さんが集まってくれて、戦っていて楽しかったです。10月にADCC世界選手権があり、日本代表の一人一人が全員優勝目指して戦うんで、日本人が外国人に負けてねーぞ!というところを見せてきます。応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」
(写真提供:IF-PROJECT)