黒帯カテゴリーの中で、一番選手が多く賑わったのがライトフェザー級。この階級を主戦場とする山田秀之選手(デラヒーバジャパン)、平尾悠人選手(X-TREME柔術アカデミー)の若手黒帯に、階級を落としてきた加古拓渡選手(GSB)、 中塚靖人選手(リバーサルジム新宿Me,We)、ベテランの山田悦弘選手(ポゴナ・クラブジム)、海外勢も加わり全8名のエントリー。誰が勝ち抜くか予想が難しいトーナメントでした。そんなアダルト黒帯ライトフェザー級のレポートをお届けします。
アダルト黒帯ライトフェザー級一回戦
山田悦弘(ポゴナ・クラブジム)vs前田久博(ストライプル)
引き込んだ山田選手が、試合開始早々にお手本のように美しい得意の“ホレッタ”を決め先制。再度引き込み直してから、場外際で下から腕十字を決めて一本。準決勝へ。
アダルト黒帯ライトフェザー級一回戦
加古拓渡(GSB)vs物河祐亮(X-TREME柔術アカデミー)
物河選手はベリンボロを序盤は対策するも、攻勢にで出てるのは加古選手。何度も何度もベリンボロを挑戦し、2回スイープで上になりポイント4-2で勝利。
アダルト黒帯ライトフェザー級一回戦
山田秀之(デラヒーバジャパン)vsジョルディ・ジーン・アントン・ピート(グレイシーバッハ)
日本の若手黒帯で一歩リードしていた山田選手がヨーロピアン2012でルースター級3位の実力者・ジョルディ選手と一回戦で激突。引き込み合いのダブルガードから山田選手がアドバンテージを得て先制。無尽蔵なスタミナで山田選手は動き続けパスを狙うも、ジョルディ選手のガードもなかなか手ごわい。そして終盤にジョルディ選手のスイープを狙い、これは失敗するもアドバンテージ1で同点。その後もジョルディ選手が攻め続け、後半の猛反撃の印象でレフリー判定、ジョルディ選手の勝利に。
アダルト黒帯ライトフェザー級一回戦
中塚靖人(リバーサルジム新宿Me,We)vs平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
中塚選手と言えば足関節。この試合でも引き込んみ足をロックし、平尾選手が得意とする回転ガードに持ち込ませず試合を支配。レフリー判定で勝利。
アダルト黒帯ライトフェザー級準決勝
加古拓渡(GSB)vs山田悦弘(ポゴナ・クラブジム)
両者は昨年末のDUMAU JAPAN CUP 2012でも対戦済み。その時はポイント同点ながら山田選手がレフリー判定で辛勝したが、今回もベテランらしい老獪な試合運びで加古選手のベリンボロに持ち込ませず。アドバンテージ1を得て7分まではリード。このまま終了かと思いきや、ダブルガードから加古選手がアンクル!! これがガッチリ決まって山田選手がタップ!! 加古選手がリベンジ成功で決勝へ。
アダルト黒帯ライトフェザー級準決勝
中塚靖人(リバーサルジム新宿Me,We)vsジョルディ・ジーン・アントン・ピート(グレイシーバッハ)
ダブルガードの攻防が続き、互いに足関を狙う展開。中盤から徐々にジョルディ選手がデラヒーバ、フックスイープを狙うなど動きをみせて、ポイント0-0ながらレフリー判定でジョルディ。
アダルト黒帯ライトフェザー級決勝
加古拓渡(GSB)vsジョルディ・ジーン・アントン・ピート(グレイシーバッハ)
試合開始10秒程度でいきなり加古選手のベリンボロが炸裂!! あっさり決まったのでワンサイドゲームになるかと思いきや……。
逃れたジョルディ選手が上になり4-2。さすがヨーロピアン3位の実力は伊達じゃありません。
ポイント6-4で加古選手がリードし、ジョルディ選手が猛追をみせて残り1分。最後のひと踏ん張りで加古選手が再度ベリンボロを仕掛け、しっかり凌ぎきり勝利!! アジア一の栄冠に輝きました。加古選手は難敵揃いのトーナメントを制し、テクニック面で一本先を行くことを証明しました。ライトフェザー級で来年世界でどう戦うか、注目ですね。
BLACK / Adult / Male / Light Feather
First - 加古拓渡(GSB)
Second - Jordy A. Jean Antoon Peute - Gracie Barra
Third - 中塚靖人(リバーサルジム新宿Me,We)
Third - 山田悦弘(ポゴナ・クラブ)
(写真提供:JBJJF広報部)
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