全日本選手権を落ち着いたし、さぁ読書! という方には今月の「ゴング格闘技8月号」が超おすすめです。大特集「柔」は高専柔道を含めれば柔術記事がぶち抜き50ページ!! ほとんど柔術雑誌じゃないっすか!! という充実の内容になっています。クロン、ヒクソン、世界柔術レポートに芝本、吉岡、八木沼インタビュー、早川光由×植松直哉の「ここがヘンだよ世界柔術2014」まで見逃せねぇ!!
柔・The Gracie。
☆クロン・グレイシーの米国アカデミーでMMAデビューを聞く
「父の偉業を受け継ぐために戦う」
5月26日の日本でのMMAデビュー会見を終え、すぐにLAに戻ったクロン・グレイシー。6月5日、カルバーシティにある彼のアカデミーで、改めてREAL FIGHT CHAMPIONSHIPでのMMAデビュー戦について尋ねた。MMAデビューの時期、父ヒクソンのアドバイス、そしてクロンのMMA哲学に耳を傾けてみると、他とは一戦を画したMMAへの想いを、25歳の青年が胸に秘めていることが分かる。
☆ヒクソン・グレイシー
「失われてしまったヴァーリ・トゥードの
柔術を我が息子クロンが取り戻す」
ヴァーリ・トゥードはMMAと名を変え、競技化とスーパーアスリート化によって驚異的な進化を遂げた。そんな現代MMAをことあるごとに批判してきたヒクソンは、父エリオから受け継いだ“本物の柔術”“ウォリアー・スピリット”の復権を、息子クロンのMMAデビューに託している。
☆Keep it Playful
ヒーロン・グレイシー&祖父の教え
「Keep it Playful」そんな柔術の有り方を説き、実践するヒーロン・グレイシー。戦いの中で自己主張し続けてきたグレイシー一族にあって、ヒーロンがなぜ「KIP」にたどり着いたか。やはり、彼の柔術観を知るのが、一番だ。改めて、ヒーロン・グレイシーに柔術について話を聞いた。彼の言葉には「KIP」に通ずるピースが散りばめられているに違いない。
■柔・世界柔術。
☆5.28 - 6.1 世界柔術 2014 試合リポート part.1
「それぞれのmy Jiu Jitsu。百花繚乱。ブシェシャ、史上初無差別3連覇!
ハファ・メンデスはコブリーニャ、ホイラーに並ぶフェザー級4度目の頂点に」
☆2014 World Jiu-Jitsu 階級別 Review
☆「モダン柔術」の真実。
メンデス兄弟の柔術観とは?
兄弟揃ってワールドを制すること4度ずつ。2009年の黒帯初挑戦時から、50/50ガードを駆使し、柔術の概念を変えてきたギィ&ハファのメンデス兄弟。ベリンボロの精度を上げ、バリエーションを増やした彼らのスタイルは、いつからか「モダン柔術」と呼ばれるようになった。後追いをする者は数知れず、同様に批判する者も数知れず。その一方で、一本勝ちの比率も高い両者。そんなメンデス兄弟の柔術観をじっくりと尋ねてみた。このインタビューを読めば、読者のメンデス兄弟観もきっと変わるに違いない。
☆5.28 - 6.1 世界柔術 2014 試合リポート part.2
「モダン柔術全盛も、時代はパスガード!? たかが3ポイント、されど3ポイント。
レアンドロ・ロはライトに続きミドルの頂点に。レプリが7年振りのライト級優勝!!」
☆吉岡大、極限状態にて──
「この世で一番戦いたくない相手=
パウロ・ミヤオと戦う勇気を得るために」
08年のムンジアル=世界柔術黒帯ライトフェザー級で決勝進出。これまでで男子世界一に最も近づいた日本人柔術家が吉岡大だ。近年は序盤で敗れることの多かった38歳の吉岡が、今年はベスト8に進出。世界を席巻するミヤオ兄弟の兄パウロと戦った。客席の日本人選手団を熱狂させた大奮闘の裏には、我々の想像を超えた凄絶なる「己との戦い」があった──。
☆芝本幸司
「ジョアオ・ミヤオに、イメージを
超える世界を見せつけられた」
☆女子アダルト黒帯ルースター級優勝!
八木沼志保、道衣一筋10年の結実。
☆早川光由×植松直哉が総括!
ここがヘンだよ世界柔術2014
相変わらず猛威を振るう「モダン」柔術戦法、吹き荒れる新技術の嵐、直前のルール変更、そして日本人初の黒帯世界王者誕生……話題に事欠かなかった世界柔術2014。今大会を視察した日本柔術界の重鎮、早川光由と植松直哉の両氏に、その成果と問題点を語ってもらった。
■柔。高専&七帝柔道 百周年記念大会
☆増田俊也、寝技の源流を語る。
「秘蔵写真で綴る高専柔道と七帝柔道、百年の奇跡」
京都武徳殿で行なわれた高専柔道・七帝柔道の百周年記念大会。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』『七帝柔道記』著者である増田俊也氏に、知られざる歴史や、井上靖の『北の海』秘話などを聞いた。
☆松原隆一郎「教えて! 教授」
「失われゆく講道館ルールが今も生きる七帝柔道」
かつて嘉納治五郎と反目し、講道館から排除されてきた高専柔道の技は、国際ルール一色となった現代において、どのような意味を持つのか?