ページ

2014年6月27日金曜日

『第15回全日本ブラジリアン柔術選手権大会』金古一朗選手試合レポート

『第15回全日本ブラジリアン柔術選手権大会』で金古一朗選手(ポゴナ・クラブジム)、芝本幸司選手(トライフォース柔術アカデミー)の大会3連覇が達成できるか否かも注目の一つでした。まずは金古選手の準決勝から。
 相手は武林佑選手(G-FREE)に。引き込みから難攻不落なスパイダーで武林選手をコントロールし続け、中盤にホレッタっぽい動きから一瞬足感をかけるように見せかけ上を取りスイープ2点。その後もサイドを奪い結果12-0で決勝進出。


 トーナメントの反対サイドでは山田秀之選手(デラヒーバジャパン)、平尾悠人 (X-TREME柔術アカデミー)という新世代黒帯が準決勝で対戦。山田選手がスイープで2点リードしたまま残り10秒で、平尾選手が片足タックルに行き完全に足が上がるが、そのままタイムアップ。あと5秒あったら勝敗が逆転したかもしれない試合でしたが、山田選手が制し遂に決勝へ。


アダルト黒帯ライトフェザー級決勝は金古一朗選手(ポゴナ・クラブジム)vs山田秀之選手(デラヒーバジャパン)という世界柔術帰りの2人が対戦。共にトライフォースコンベクラスに参加し、手の内を知り尽くす両者。終盤まで山田選手が勢いある動きで一つアドバンリードしていましたが、残り20秒で金古選手がスイープで逆転優勝。金古選手は最後の瞬間まで焦る様子はなく、自分の勝利を信る冷静さが印象的でした。これで金古選手は三連覇です。


金古選手は第11回大会も制しており、これで4度目の全日本王者になりました。実は第12回大会では相手がおらず階級を上げて中村大輔選手と対戦していたため、もしも12回大会で相手がいれば5連覇を成し遂げていたかもしれません。今年の世界柔術選手権も最終日に勝ち残るなど、39歳にして進化は止まりません。ただ、山田選手など若手黒帯にも越えて欲しい存在でもあります。また来年、偉業達成か、新王者誕生か、今から楽しみで仕方ありません。