パラエストラ上越所属の柔術黒帯・井上祐弥選手による『World Master IBJJF Jiu-Jitsu Championship』、最後は大会2日目編です。今回の短期連載で、限られた練習環境・時間の中で、柔術に取り込む井上選手の意識の高さが感じられました。ひとまず、お疲れ様でした、と言いたいですね。
井上祐弥『World Master IBJJF Jiu-Jitsu Championship』挑戦記・大会2日目編
自分はセミファイナルに駒を進めなかったので、
大会2日目は日本人選手達のサポーターに徹しました。
選手全員をご紹介できれば良かったのですが、個人的に見て関わって心が動かされたものしか書くことができないのでご了承ください。
マスター2茶帯フェザー級1回戦は惜しくも0-3で敗退。
相手は今年の世界選手権で茶帯ライトフェザー級のチャンピオン、ラム・アナンダ/Ram Ananda選手(アリアンシ・コブリンヤ柔術)でした。
残りの30秒くらいまでアドバンテージ2で勝っていましたが……。そんな茶帯世界王者に肉薄する試合を軽くやってしまう、倉田さんはやはり怪物です。
続いて黒帯マスター2ライトフェザー準決勝では、日本柔術家にとって頼りになる存在であり、茶帯時代から常に自分の先を走っていて今ではもう背中が見えない……金古一朗選手が登場です。
接戦ではありましたが、金古選手がパスガードワークの際に謎のルーチを取られてしまい……、それが響き僅差で敗退。
信じられませんでした。
奥様が新潟ご出身でしばらく新潟に住んでいたこともあり、柔術家として大先輩です。
試合のためにちょっとだけナーバスになったり、負けて悔しがったり、年を重ねても試合に挑戦する姿は、自分もかくありたい、そう思わせるものでした。
ドゥマウ・シリーズの大会で日本柔術界に多大なる功績を残しているエジソンさんですが、選手としても素晴らしい成績を残すこととなりました。
他選手や柔術界のためにご尽力されている方がこのように結果を出すのは本当に嬉しいです。
そして2日間フルで選手より動いて、疲労困憊の橋本欽也さんです。
忙殺ゆえに選手より食事制限をしいられておりました。
海外を行き来し、好きなものを仕事にしていて羨ましい。と思いきや、様々なプロジェクトを抱えつつ、時にお金にならない仕事や海外に来た日本選手のサポート、一手に引き受け、こなす。
「世界の柔術の今」を伝えるオンリーワンな存在です。
いつも選手のフォローをしていただきありがとうございます。
試合で得た経験以外に、ムンジアルとまた違った『ワールドマスターズ』に集まる様々な人の柔術観に触れることができ、貴重な体験となりました。
この機会を与えてくださったIFプロジェクト様、練習に付き合ってくださった方々、気持ち良く送り出してくださった職場の皆様、家族、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
いつの日かまた、ここに来れるよう社会生活頑張ります!