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2014年1月29日水曜日

【第5回東京柔術オープン】アダルト茶帯オープンクラスレポート

1月26日に中央区総合スポーツセンター柔道場で行われたJBJJF主催『第5回東京柔術オープン』。今回はその中から茶帯オープンクラスをお届けします。3人エントリーの巴戦になり、優勝候補筆頭はデラヒーバジャパン所属の鍵山士門選手。 ルーベルト・ヴィンスネス選手(パラエストラTB)、 宮地一裕選手(修斗ジムroots)共に茶帯昇格間もないだけに、鍵山選手が茶帯先輩として違いをみせれるか、注目でした。

アダルト茶帯オープンクラス準決勝 
鍵山士門vsルーベルト・ヴィンスネス
 組んだ両選手でしたが、鍵山選手が引き込み速攻のベーシックパスで2ポイント先制。

 
 ホレッタを仕掛けるルーベルト選手をしっかり潰してサイド、腕十字を狙う動きからバックを奪い、大量12ポイントリード。

 終盤、ルーベルト選手は下から十字絞めからスイープし、上から小手絞りを狙うもココでタイムアップ。鍵山選手が決勝へ。

アダルト茶帯オープンクラス準決勝 
 宮地一裕vsルーベルト・ヴィンスネス
 茶帯昇格間もない両者。宮地選手は素早く引き込み、一瞬三角の形になるが、すぐに解きクローズドガードに。ここからルーベルト選手の圧力を得意の足捌きで凌ぎ、クローズドの中からラペラを引き出し締めを狙う。アドバンテージも入らないままタイムアップ。レフリー判定で宮地選手に軍配が上がった。

アダルト茶帯オープンクラス決勝 
鍵山士門vs宮地一裕
 宮地選手の引き込みに合わせるように、側転気味に鍵山選手がいきなりパス成功。またも速攻が決まる。

 下になった宮地選手は潜って足狙い! 茶帯昇格スグに対応するとは、普段から足練習している証ですね。苦しそうな鍵山選手の表情に、一瞬決まるか? と思いましたが…。


 足関を抜けて一気にスイープ、上から少し固めて宮地選手が動いた瞬間に腕十字!! これがガッチリ決まり一本。鍵山選手が先輩茶帯の意地をみせました。

アダルト茶帯オープンクラス
優勝  鍵山士門 Shimon Kagiyama(デラヒーバジャパン)
準優勝 宮地一裕 Kazuhiro Miyachi(修斗ジムroots)

http://www.delariva.jp/fa/

■パラエストラTB
http://www.parakatsu.com/

修斗ジムroots
http://www.rootsgym.com/

2014年1月28日火曜日

『ADCC JAPAN EAST OPEN』レポート、プロシューター中村憲輔vsZST鈴木廣二

1月26日、第5回東京柔術オープンと同時開催された『ADCC JAPAN EAST OPEN』。その中で注目マッチを一つレポートします。昨年のADCCアジアトライアルにも出場したプロシューター・中村憲輔選手(和術慧舟會AKZA)と、ZSTで総合選手として活躍する鈴木廣二選手(MSD護心道)が対戦したマスターエキスパート66kg級です!!

ADCC JAPAN EAST OPEN マスターエキスパート66kg級 中村憲輔選手vs鈴木廣二選手
  ADCCルールのため前半ポイントは入りませんが、中村選手がタックルでテイクダウン、固めながら腕を狙います。一方、鈴木選手も下から腕十字を取りにいくも決まらず。


 後半戦でポイントが入るようになっても、中村選手は一本背負いでテイクダウンするなど、ポイント6-0とリード。逆転狙いの鈴木選手の足関攻めをしのぎ、ポイント勝利。中村選手が安定感のある強さを見せました。それでは優勝した中村選手にお話をうかがいました。

--まず優勝した率直な感想をお聞かせください。
久し振りの表彰台なので素直に嬉しいです。メダルも戴けましたし。

--グラップリング試合いつ以来でしょうか?
去年のADCC ASIA TRIAL 2013以来ですね。

--現在の練習頻度、練習環境を教えてください。
練習頻度は仕事状況にもよりますが週5回ぐらいですね。練習場所は所属ジムの和術慧舟會AKZA(http://www.akza.net)と曜日担当させて頂いているNATURAL9(http://www.n9ff.com)
あとは週末川口のリディプス(http://www.redips-bjj.com)で、飛猿選手や小野島選手とMMAレスリングをやったり池袋のブルードックジム(http://www.bluedog-gym.com/index.php)のプロ練で井上学選手、徹肌ィ郎選手、村田卓実選手、櫻井明大選手とグラップリング中心の練習をやってます。
練習環境は出稽古が多いですね。ただ、今所属ジムAKZAの柔術クラスに参加するのが発見が多くて楽しいです。柔術白帯なので。

--来年のADCC日本予選には出場予定はありますか? その意気込みもお願い致します。
去年は慧舟會の先輩の徹肌ィ郎さんに敗れてしまったので来年はそこを一つでも越えて上に行ければと思います!



2014年1月27日月曜日

【第5回東京柔術オープン】マスター黒帯オープンクラス、中村大輔vs小澤幸康レポート



ポルトガル・リスボンの「ヨーロッパ選手権」で日本人が表彰台に上がる最中、日本でも注目柔術家の復帰戦が行われました。
既にお伝えした通り、元全日本選手権3連覇を成し遂げたGRABAKAの総大将・中村大輔選手(GRABAKA柔術クラブ)がマスター黒帯にエントリー。
直前まで対戦相手不在で試合はなさそう? と思っていましたが、BJJPLUSが行った直前インタビューの「オープンクラスでも大丈夫」に手を上げた選手が! 

それが昨年のADCC-99kg日本代表の小澤幸康選手(TEAM-KAZE)です。
共に柔道上がりで圧倒的な立ち技、テイクダウン、パス力に優れた選手。とは言え、柔術では中村選手に分があるか? いや、体重差(約30kg)だけ小澤選手が圧殺するか? 注目一戦は、同大会のメインイベント的に最終試合に行われました。

直前で相手がいなければ私が、と手を上げた小澤選手。“風神”の刺繍の入った道着もあり、非常に男気を感じさせます。

一方の中村選手は事前インタビューで「生徒に観て欲しい」発言を受けて、ジム生の大応援団が。試合開始1時間前までは、僅か生徒2人だったので、「やべぇ人望ねぇ…」と嘆いてましたが、一安心の中村選手です。

マスター黒帯オープンクラス中村大輔vs小澤幸康選手
立ち技勝負と思いきや、中村選手が引き込み速攻でスイープからバックへ! 小澤選手は意外な攻めに反応できず、6ポイントを与えてしまいます。このまま中村選手が絞めを狙い続ける展開で2分半経過。マスターは試合時間6分だけに、このまま終わる?


 バックから逃れた小澤選手。そして立ち再開になり、しばらく柔道勝負へ! ここから小澤選手が、背負い、出足払い、タックル風もろて狩りの猛攻。中村選手は何度も倒れては即座に立ち上がりますが……。

 そして残り1分、小澤選手が背負い→小外で崩れたところにタックルでテイクダウン! ポイント6-2に。中村選手は試合後、「足技が見えなかった」と発言していたので、刺繍通り“風神”的な早さだったのでしょう! 

小澤選手の猛攻を抑え、結果中村選手がポイント6-2で勝利。見事復帰戦を飾りました。今後はJBJJF全日本マスター&シニアにも出場予定、とのことです。

ちなみに、試合動画もあり!? 以下を↓

2014年1月26日日曜日

フリーフォトグラファー・菅原香織さんによる第5回東京柔術オープントーナメント』『2014.1.26 ADCC JAPAN2014 EAST OPEN』写真公開中

フリーフォトグラファー・菅原香織さんが本日行われた『第5回東京柔術オープントーナメント』『2014.1.26 ADCC JAPAN2014 EAST OPEN』の写真を公開しております。躍動感溢れる素晴らしい一枚を、出場者だけではなく、是非皆さん一度チェックしてみてはいかがでしょうか。商業目的の無断転載使用は控えてほしいのですが、自分が写っている写真をFacebookやTwitterのプロフィールに使ったらカッコよさそうです。








All Photo :kaori sugawara
https://www.facebook.com/sugawara.kaori.3



【2014ヨーロッパ選手権アダルト紫帯優勝】澤田伸大選手(トライフォース柔術アカデミー)インタビュー

昨日お伝えしたとおり、トライフォース柔術アカデミー所属の澤田伸大選手がヨーロッパ選手権・アダルト紫帯ルースター級で優勝しました。今回は試合を終えた澤田選手のインタビューをお届けします。本当に柔術に真摯に取り組んでいるのが解るインタビューです。
--まず優勝した率直な感想をお願い致します。
澤田選手(以下、澤田) 本当に嬉しいです。先生、仲間の皆さんには感謝してもしきれません。

--中継がないのでわからないのですが、決勝はどういう試合展開になったのでしょうか?
澤田 決勝はノヴァウニオンの選手でした。スラッと背が高く、手足も長いのでやりにくそうだと感じ、引き込むと相手も引き込み、ダブルガードに。その後相手が立ち上がり、お互いスイープし合った後、自分がもう一度スイープを仕掛けアドバンテージ奪取で同点に。最後は自分が腕十字を仕掛けたところで終わり、おそらくレフェリーは腕十字を評価してくれて自分の手を上げてくれたのだと思います。

--ヨーロッパ選手権という大舞台で、緊張はなかったのでしょうか? また、こういう大舞台で戦うときのメンタルを整える方法はありますか?
澤田 もちろん緊張はします。ただ、最高のパフォーマンスのためにはある程度の緊張は必要だと思うので、緊張は気にしてません。開き直ってます。メンタルを整えるために、試合前に練習仲間の顔を思い出しています。「こんなに強い人達と練習してるんだから大丈夫!」という気持ちになれます。

--ヨーロッパ選手権出場にあたり、指導者の方からはどんなアドバイスを受けましたか?
澤田 早川先生・芝本先生からは、「とにかく力いっぱいやって来い!」と言われました。試合前にもその言葉を思い出して気合いを入れました。

--普段の練習量はどのくらいなのでしょうか? また、ヨーロッパ選手権を戦う上で、意識して練習した部分はありますか?
澤田 基本的に1日二回練習しています。平日はまず、トライフォースの朝クラス、通称“朝柔”かコンペティションクラスで強豪選手に揉まれます。夕方に、芝本先生と一緒にフィジカルトレーニングをした後、夜クラスで練習をします。その合間に指導もするので、帰ったら死んだように眠れます(笑)。また、最近では週末にトライフォース五反田で指導・練習をさせていただいてるので、いつもと違う環境・相手と練習できるので本当に助かってます。こんなにいい練習ができるのも、こうした練習環境を作ってくださった早川先生・芝本先生におかげです。

--では最後に今後の目標を教えてください
澤田 まずは3月のパン選手権にも出場するのでそこでも良い結果を出したいです。そして最終的な目標はもちろん世界柔術での優勝です。