昨日お伝えしたとおり、トライフォース柔術アカデミー所属の澤田伸大選手がヨーロッパ選手権・アダルト紫帯ルースター級で優勝しました。今回は試合を終えた澤田選手のインタビューをお届けします。本当に柔術に真摯に取り組んでいるのが解るインタビューです。
--まず優勝した率直な感想をお願い致します。
澤田選手(以下、澤田) 本当に嬉しいです。先生、仲間の皆さんには感謝してもしきれません。
--中継がないのでわからないのですが、決勝はどういう試合展開になったのでしょうか?
澤田 決勝はノヴァウニオンの選手でした。スラッと背が高く、手足も長いのでやりにくそうだと感じ、引き込むと相手も引き込み、ダブルガードに。その後相手が立ち上がり、お互いスイープし合った後、自分がもう一度スイープを仕掛けアドバンテージ奪取で同点に。最後は自分が腕十字を仕掛けたところで終わり、おそらくレフェリーは腕十字を評価してくれて自分の手を上げてくれたのだと思います。
--ヨーロッパ選手権という大舞台で、緊張はなかったのでしょうか? また、こういう大舞台で戦うときのメンタルを整える方法はありますか?
澤田 もちろん緊張はします。ただ、最高のパフォーマンスのためにはある程度の緊張は必要だと思うので、緊張は気にしてません。開き直ってます。メンタルを整えるために、試合前に練習仲間の顔を思い出しています。「こんなに強い人達と練習してるんだから大丈夫!」という気持ちになれます。
--ヨーロッパ選手権出場にあたり、指導者の方からはどんなアドバイスを受けましたか?
澤田 早川先生・芝本先生からは、「とにかく力いっぱいやって来い!」と言われました。試合前にもその言葉を思い出して気合いを入れました。
--普段の練習量はどのくらいなのでしょうか? また、ヨーロッパ選手権を戦う上で、意識して練習した部分はありますか?
澤田 基本的に1日二回練習しています。平日はまず、トライフォースの朝クラス、通称“朝柔”かコンペティションクラスで強豪選手に揉まれます。夕方に、芝本先生と一緒にフィジカルトレーニングをした後、夜クラスで練習をします。その合間に指導もするので、帰ったら死んだように眠れます(笑)。また、最近では週末にトライフォース五反田で指導・練習をさせていただいてるので、いつもと違う環境・相手と練習できるので本当に助かってます。こんなにいい練習ができるのも、こうした練習環境を作ってくださった早川先生・芝本先生におかげです。
--では最後に今後の目標を教えてください。
澤田 まずは3月のパン選手権にも出場するのでそこでも良い結果を出したいです。そして最終的な目標はもちろん世界柔術での優勝です。