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2015年4月22日水曜日

【試合で勝負強くなるために緊張に打ち勝つ方法】金古一朗選手の場合

好評の【試合で勝負強くなるために緊張に打ち勝つ方法】シリーズ。今回は昨日の教則DVDレビューに続いてのポゴナ・クラブジム所属の金古一朗選手です。29歳で柔術を始めて、僅か5年で黒帯取得してから全日本選手権3連覇、アジアオープン優勝、ワールドマスターズ2013、2014準優勝、世界選手権2014ベスト8など数々の実績を残すトップ柔術家です。短期間で確実に強くなり、結果を残すメンタルの強さは、何処から生まれるのか聞いてみました。

--試合前にいつも考えていることを教えてください。
金古 試合直前には、“相手に勝とうとはあまり思わない”ようにしています。

--な、なんと。
金古 むしろ「悔いのない試合をしよう」「やってきた事を100パーセント出し切ろう」「応援してくれている仲間のためにも恥ずかしくない試合をしよう」と思うことにしています。確かに「勝ちたい」と思う気持ちは大切です。

勝ちたいからこそ、練習で追い込んだりも出来るのですが、試合中まで勝ちたい気持ちが強すぎると気持ちが空回りすることも多いです。

--なるほど。気負い過ぎ、というヤツですね。
金古 なのでスタンバイエリアに入ってからは、なるべく余計な気負いを捨てて上記のような心持ちで試合に臨むことにしています。

--緊張したらどう対処していますか?
金古 試合はむしろ緊張しなければいけないと思っています。個人的には試合を、練習の時と同じような感じでしてしまうのは…どうなのかなと思います。僕も試合前はいまだにすごく緊張します。

--トップ柔術家でも緊張するのですね。
金古 その中でも「緊張していても、いつも100パーセントの力は出せているから今回も大丈夫、この緊張感が自分をいい方に導いてくれるはず」と思うようにしています。要は緊張上等!ということです(笑)

--緊張上等!! では、初試合に望む方へのアドバイスを一つお願いします。
金古 僕の初試合はグラップリングでバックを取られて負けでした。1回戦負けで悔しかったですが、早く敗因を克服するために練習したくて仕方なかったのを覚えています。

初試合での勝ち負けはそんなに重要ではありません。

そしてそんなに初試合で冷静に戦えるわけもありません。

なのでとにかく夢中で戦ってください。そして試合が終わった後に勝っても負けても今までよりもっと柔術が好きになっていてくれれば僕も嬉しいですね。

■ポゴナ・クラブジム
http://pogonaclub.com/