11月11日に記事でお伝えした神田崇広選手(GRABAKA柔術クラブ)によるBJJF主催の『世界ノーギ柔術選手権』レポート。少し期間は空いてしまいましたが、第二弾をお届けします。
-----------------------------------------------------------------------------------BJJ PLUSをご覧の皆さん、こんにちは、こんばんは、GRABAKA柔術クラブ所属の神田崇広です。
さて、いよいよ僕の試合茶帯部門が行われる大会三日目です。会場のディスプレイには試合進行状況が映しだされ、また同時に開始予定時間も出ていて初海外試合の僕には嬉しい配慮でした。
呼び出されマット上。対戦相手は名前はわからず、セコンドにホベルト・サイボーグが付いていたので、Fight Sports所属のようでした。
試合は相手のタックルを警戒し、シッティングガードで様子見。ハーフからの脇差で攻めようとしたところをダースチョークを狙われ、逃れたところをポイントを奪われ4ポイントを奪われます。さらにマウントを取られ8-0の絶体絶命。残り3分で相手が守りに入ったところで、セコンド中村大輔さんから「積極的に攻めろ!」の指示に答えダメ元で膝十字!! これが決まり逆転勝利。引きあげ際、スタッフの女性に「excellent!」と誉められ照れました。結局、一回戦シードで準々決勝で敗退しましたがベスト8に。茶帯レベルでは、それなりに世界に通じることを実感したと同時に、レスリングの技術も必要だと再認識させられました。
出番を終えた後は、黒帯の試合観戦。レアンドロ・ロ、ドゥリーニョ、JTなどの試合を見て茶と黒とのレベルの差を痛感。あのレベルに追い付くのは、正直無理だな……と思いました。青木真也選手が「 エディ・アルバレスvsマイケル・チャンドラー」戦をみて、“軽はずみに世界トップを目指すなんて言えない”と言ってましたが、僕も同じ気持になりました。でも、少しでも差を詰めれる方法を考えていけない、と思っている自分もいます。
試合後は5時間のフライトを経てニューヨークに移動。ご縁があり『ニューヨークアリアンシ』に中村大輔さんらと出稽古にお邪魔しました。
今回は全日本選手権3連覇の中村大輔さんが来ることを事前告知して頂いたようで、大勢のジム生の皆さんが集まってくださいました。黒帯5人もいるのに驚きです。急遽大輔さんのテクニッククラスになり、下からのモンジバカ。参加していたアリアンシの黒帯もなるほどーっといった様子。
6分回しのスパーリングを約1時間。大輔さんは、インストラクターのバブスさん(パンナムマスター優勝)や、アブダビプロニューヨーク予選優勝のジョン・チョーさんらとスパー。僕は茶紫を中心に。代表ファビオ・クレメンテのご子息には、ベリンボロからバック→締めとあっという間に一本取られました。話を聞くと去年ジュベニウで優勝、今年の紫帯で3位入賞との……。まだ19歳、末恐ろしい少年ですね。
アリアンシニューヨークはユニオンスクエア駅から近くアクセスがかなりいい場所でした。近日中に少し離れた場所に移転するとの事で、2フロアに拡充するみたいです。インストラクターがアメリカ人でないので英語も聴きやすいため日本人向けかなと思いました。クラスも朝、昼、夜とありますし、観光地からも近いです。ニューヨーク観光にあわせて名門アリアンシで練習するのもありですね!
以上、神田崇広の世界ノーギ柔術選手権レポートでした!