■カイオ・テハ
柔術歴僅か3年で黒帯になり、世界柔術選手権08年、2013年度優勝など輝かしい実績を誇る“ルースター級(55kg)”世界最強。軽量級ながらアメリカンナショナル選手権で無差別級王者に輝くなど、技術で打ち勝つ「柔よく剛を制す」を体現するモダン柔術家の筆頭。
金古一郎選手の教則DVDレビュー第4回カイオ・テハ『Modern Jiu-Jitsu』
2011年に発売された「Half Guard」では、その驚愕のハーフガードテクニックに加えリバースデラヒーバや当時最先端テクニックだった50/50等の技術も盛りだくさんで世界中の柔術家の度肝を抜きました。
その後の発言で「これからは旧来のテクニックだけに頼る柔術家の時代ではない、自分やメンデス兄弟等最先端のテクニックを駆使する者が勝ち残る、モダン柔術の時代だ」と高らかに宣言(この辺は昭和のプロレスファンには懐かしい長州力の[俺たちの時代]宣言にも通ずるものがありますね)
その後、この「モダン柔術」という言葉は特に日本の柔術シーンにおいて最先端テクニックを指す言葉として一気に広まっていきます。そんな時期に発売された本作です。
内容的に言えば……全くもって「モダン」ではありません。
ベリンボロもダブルガードも50/50も皆無です。
収録されているのは基本技ばかりです。
ただその基本のディティールが半端じゃない!
クロス割りだけ見ても、もう元は取れると言ってもいいかもしれません。
クローズドガードからのオモプラータやアームロック等も独創的なアイディアに溢れ(決して変則的な入りだったりするわけではなく)従来のものを上手くカイオ流にアレンジされてあり感嘆の溜め息無しには見れない内容です。
収録内容としては
(収録内容)
Disc One: The Closed Guard
Disc Two: Mount / Turtle / Back
Disc Three: Butterfly Guard / Standing Passes / Takedowns
Disc Four: Side Control / Half Guard
とありカイオが考える基本のディティールが満載です。
パスガードやフックガード等は意外と普通というか一般的な技術に終始していますが先程も書いた通り基本のクローズドの解除だけ見ても元は取れるんじゃないかと思います。
カイオはそこまで説明がくどくなくわりかしサクサク進んでいくので英語が苦手な方でも見やすいのもポイントですね。
★★★★☆
■柔術家 金古一朗のシュラプネルブログ
http://blog.livedoor.jp/jackdaniels19750224/