ページ

2015年2月14日土曜日

【試合で勝負強くなるために緊張に打ち勝つ方法】最年少黒帯・山田秀之さんの場合

好評の【試合で勝負強くなるために緊張に打ち勝つ方法】ですが、第三弾は日本人最年少黒帯の山田秀之選手(デラヒーバ・ジャパン所属)です。茶帯時代から世界で戦い、一昨年はヨーロッパ選手権で表彰台に上がるなど着実に実力を伸ばす山田選手。今年は世界柔術出場を目指し海外遠征を多いようですが、大舞台で緊張しない方法はあるのでしょうか?

--大会前から緊張で眠れない、なんて事はありますか?
山田 負けたらどうしようとかネガティブなことは、考え出すと止まらないですし、結果的に時間の無駄になるので無視する事にしてます。ただ無視出来ないくらいデカくなってしまう場合もありますね(笑)。そんな時は「試合に出ること、試合中に起きることは全て自分にとってチャンスなんだ」と前向きに考えるようしてます。

--アクシデントも成長するためのチャンス、と。
山田 あとは、自分が様々なパターンで勝つ場面を想像します。具体的には試合時間の10分間を実際に計って、妄想の中で試合をしたりしますね。不利な展開や、キツい接戦になっても、最終的には自分が逆転して勝つという都合の良いものになってます(笑)。1分くらいで一本勝ちする時もあります。

--おぉ、イメージトレーニングですね。
山田 試合直前では、ここまで来れたことに感謝して、あとは何も考えず体をぶっ叩いて試合モードに入ります。試合前(試合中も)の敵は、相手ではなく自分の中に居る事が多いですね。


--それでも試合前に緊張したら、どう対処していますか?
山田 緊張のしやすさには個人差がありますね。僕はかなり緊張するタイプでした。試合出始めの頃は頭が真っ白になるくらい緊張してました。段々と経験を積むことで、ある時から緊張→集中に変換出来るようになりました。経験が克服してくれた感じです。

--試合に望む方へのアドバイスを。
山田 まず初試合において勝ち負けは重要ではありません。負けを恐れずおもいきって闘ってください。それと「今、自分がマットの上で柔術の試合をしている」という状況を楽しんでほしいです。
もし緊張し過ぎた場合は、「人間だから初めての経験で緊張するのは、ごく自然で当然なことだ」と開き直ってみてください。

【試合に向けての練習→試合出場→勝つか負けるの結果】という過程を経験することで、試合に出ることを決めた時よりも絶対強くなっていますよ。ちなみに僕は柔術を始めて二ヶ月くらいで初試合に出場しました。結果は1分くらいで上から絞められて負けました。この試合で身を持って自分の弱さとガードの重要性を知り、もっと上手くなりたいと思うようになりました。

このように試合を通して気づいた事、感じた事や新たな向上心は自身に深く刻み込まれる為、とても価値があるものだと思ってます。闘ってこその新境地を目指してみてください。
そして関節技を我慢して、怪我で柔術から遠ざかってしまう事が無いよう、タップは早めにしましょう‼︎ 初試合が怪我無く終わり、素晴らしい経験になることを祈ってます。

■デラヒーバジャパン公式サイト
http://www.delariva.jp/