ハファエル・フレイタス / フェイバリットムーブス -ダブルガードプル-
ハファエル・フレイタスと言えば、はグレイシーバッハの黒帯で、近年は柔術だけでなくMMAでも得意の〝バラトプラタ〟を武器に連戦連勝の快進撃。彼の〝バラタ〟の相性はポルトガル語でゴキブリという意味。そんなバラタが昨年12月に出したDVD3部作の中から、金古選手は昨今の柔術には欠かせぬWガードの攻防を教則DVDをチョイス。果たして評価は?
金古一朗の勝手に教則レビュー!
第2回【ハファエル・フレイタス / フェイバリットムーブス -ダブルガードプル-】
柔術界でちょっとしたブームを巻き起こした“バラタプラッタ”に引き続き、本作ではダブルガードからの展開についてレクチャーしています。独特のハイテンションな説明は個人的には好きです。また日本語訳も入っているので英語が分からない人も安心して学べるようになっています。
それでは肝心の内容はというと……。
48分という収録時間は、値段(市場価格3500円前後)を考えると、まぁ、妥当かなっと思います。
1- Kicking the leg through
2- X hook to leg drag
3- X hook with butt up
4- X hook countering the berimbolo
5- Countering the leg in the pocket with the X hook
6- X hook to foot lock
7- Taking the back from x hook
内容的にはダブルガードからのXフック、そこからのレッグドラッグを手を変え品を変え説明しているだけ。
期待されたベリンボロや、そこからの最新系テクニックは残念ながら皆無です。その辺を期待して購入した場合ならば、期待外れに終わります。
あくまでも「ダブルガードからのレッグドラッグ」を学びたい人以外には、正直お勧めしません。
ダブルガードからXフックへ移行してのレッグドラッグは、現代の柔術では定番の技術です。
最先端はXフックからツイスターフックにいったりカエルポジションに移行したり、あくまでもその中のバリエーションとしてレッグドラッグがあるけれど、本作は本当にレッグドラッグのみ(厳密に言えばレッグドラッグではないテクニックもあるが)。
しかもレッグドラッグだけでユーザーを納得させるだけの内容かと言われると、正直疑問が残ります。ダブルガードに関しては新しい分野であり、あまり教則物が出ていないのが現状なので、出した者勝ちみたいなところがあると思いますが、やはり内容にも拘ったものを出して欲しいですね。
金古選手の★評価
★★☆☆☆
商品名:『ハファエル・フレイタス / フェイバリットムーブス -ダブルガードプル』
http://blog.livedoor.jp/jackdaniels19750224/